あっ韓ニュース

韓国グルメがキムチとトッポギだけなどと思ってはいけない。韓国人のピザに対する思い入れは、中国北方人の羊肉の串焼きに対するそれに極めて近い。彼らはさらに、それを生活の細かいところにまで落とし込んで彼らの文化を創り上げることに長けている。舶来のピザも、韓国独特のコリアン・スタイルになるのだ。

韓国では、ピザ好きはなにも若者だけに限らない。お年寄りから子どもまでよく食べるのだ。その理由は、早い時期に西洋文化の影響を受けたこと、そして韓国の美食家たちがイタリア式、アメリカ式のいい点をピックアップして、そのエッセンスをコリアン・スタイルに加えたことだ。

そんな韓国ピザ店を北京市朝陽区で見つけた。新しくオープンしたテイクアウト式のこの店は、たった３脚のテーブルと、本物の木、レンガ、柔らかな緑からなっており、本場韓国の店に入ったような感覚すらある。

提供されるピザは十分にイタリアンピザならではの味とテクニックが再現されるとともに、アメリカンピザの柔らかさや無限のアイデアも備えている。伝統的な原料に加えて、研究を重ねた新しい材料によって、その味はバラエティに富んだものになっており、変化する消費者の味覚にマッチしている。これこそ、舶来品であるピザが独自のコリアン・スタイルを帯びているという由縁なのだ。

（編集翻訳　城山俊樹）
フォーカスアジア　2014年12月12日
http://www.focus-asia.com/socioeconomy/photonews/404041/